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ご挨拶

「かな書」
私たちが普段から使う”ことば”のなかでも
日本独自の文字である”かな”は
和歌や物語文学とともに発展してきました。
「かな書」はそんな文化を愛し、
一つの美として高めた世界です。

私たちのギャラリーでは、
京都のかな書の伝統を現代に引き継ぐ
日比野五鳳・光鳳・博鳳の三代にわたる作品を主に
展示しています。

「昭和の三筆」とうたわれ、平安古筆をベースに
躍動する流麗な線で日比野家の礎を築いた五鳳、
京都の風土に育まれ気品ある雅の世界を表現した
光鳳、そして二人の先達の融合を試みる博鳳。

遠く古の京都で生まれ、日本文化の象徴というべき
かな書を昭和、平成、令和の三つの時代を経て
未来へと受け継いでいく、
きよらかな作品をぜひご高覧ください。

また、ギャラリー内では展示に加えて
”かな書体験”や”かな書教室”も実施しております。
初心者でも安心して参加できるワークショップで、
自己表現の可能性を広げることができます。

時間の流れに身を委ね、心が豊かになる体験を、
京都の美しい舞台でお楽しみください。